「宝の山で、国民は幸せになったの?」

2020/09/08
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若林区沖野、六郷地区のhal学習塾です。

 

今日は小6「読解はかせ」のお話。

 

ナウル共和国という国がテーマの文章を読みました。

 

~以下テキスト冒頭(抜粋)~

もともとナウル共和国では、農業や漁業で自給自足の生活をしていましたが、宝物の発見により豊かになりました。

 

ところが、その繁栄は長続きせず、逆にたくさんのものを失ってしまったのです。

 

本文の中身を大雑把に整理すると、

[前半]

①ナウルの宝物=リン鉱石

②アホウドリの大量のフンが、サンゴの成分によって長い年月の間に化学変化を起こし「リン鉱石」という化学肥料の原料になった。

③人口の少ないナウルは、リン鉱石で得た莫大な利益を国民で分け合う。

・税金なし!

・病院や学校が無料!

・公共料金も無料!

④リン鉱石の採掘は外国人労働者に任せ、国内のレストランも外国人が経営。

⑤国民は働くことを忘れてしまった。

 

[後半]

①リン鉱石を取り尽くしてしまう・・・

②国民は自給自足の生活や働き方を忘れてしまっている。

 

どうしよう???

 

さて、ここからは授業の実況中継です。

 

現在小6「読解はかせ」は3名の児童でやっています。

(面白いので、もっと増えてほしい!!)

 

私「なんもしなくてもお金がもらえて、贅沢な暮らしができるって最高じゃない??」

 

A「めっちゃいい!勝手にお金振り込まれるんでしょ?!すげー!!」

 

B「毎日サッカーかゲームするわ!」

 

C 「ニコニコ、うんうん」

 

私「でもさ、逆に毎日退屈だと思わない?大人になっても365日働かないで、サッカーとかゲームばっかりしてたらさすがに飽きるでしょ!」

 

A「え~絶対飽きないよ!俺さ、毎日練習しまくってサッカー超絶うまくなってスペイン行くわ!」

 

私「メッシとかみたいに??」

 

A「うん。あ!でもダメだわ。なんかさ、メッシとかすごいサッカー選手って子供の頃めっちゃ貧乏だったって聞いた。」

 

私「ふむふむ。でも金があって毎日サッカーできたらめっちゃうまくなりそうだけどな。」

 

A「先生違うよ!分かってないな~。『金持ちになっていい生活がしたい。』っていう気持ちがなきゃ、必死になれないんだよ。」

 

私「おぉ!なんか分かってんじゃん。気持ち的なことも大事だよね。」

 

B「最初から金あったら、そもそもサッカー選手になって大金ゲットしようって思わないんじゃない?」

 

C「確かに~。」

 

B「ゲームでも課金しまくっても大丈夫なの?」

 

私「だったら嬉しいか?」

 

B「嬉しいに決まってんじゃん。」

 

私「でも国の友達みんな課金し放題なんだぞ。」

 

B「・・・意味ないじゃん。みんな強くなっちゃう。」

 

私「だよなぁ。ところでさ、みんな勉強って好き?」

 

A「好きなわけ無いじゃん!」

 

B「俺も好きじゃないけど、『読解はかせ』の授業は結構好きかも。」

(いいこと言うな~。)

 

C「あんまり好きじゃない。」

 

私「そうだよなぁ。勉強ってなかなか好きっていう人いないよな。」

 

A「え?好きじゃなくていいの?俺さ、『だからお前はダメなんだよ~』とか言われんのかと思った。」

 

私「そんなこと言わないよ。そりゃさ、好きでやってる人はどんどん頭良くなるかもしれないけどさ、小学生のなかに『勉強好き!』っていう人何人いるだろうね?」

 

B「俺の周りにはいない!」

 

私「じゃあさ、なんでサッカーやゲームは好きって言えんの?」

 

A「そりゃ、勉強するより楽しいからじゃん!」

 

私「そうそう。それなんだよな。」

 

一同 「どういうこと??」

 

私「好きとか嫌いってさ、逆のものと比べるから出てくる気持ちなんじゃないの?例えばさ、世の中サッカーしかやることがなくなって、勉強しないで年中サッカーだけやってたらサッカー好きだとか楽しいとか思うかな?」

 

B「先生、なんか今日道徳の授業みたいだね(笑)。でもなんか分かった気がする。好きなことしかやらなくなったら、それを好きかどうか分からなくなる気がする。たぶん飽きちゃうし。」

 

私「だな~。変な言い方だけど、みんなが『ゲーム好き』とか『サッカー好き』って言えるのはある意味勉強のおかげなんじゃない?」

 

C「そっか~。嫌いなものがあるから好きなものがちゃんと分かるのか~。」

 

A「なんかすごいね。それ。」

 

私「嫌いなものがあるって、好きなものを実感するのに必要なのかもよ。」

 

私「そんで、テキストの内容に戻すけどさ、ナウルの人たちは幸せだったのかな?」

 

B「金あるときは幸せだったけど、逆に今は不幸のどん底でしょ。」

 

私「どん底って・・・。じゃあ、どうすればよかったと思うわけ?」

 

B「リン鉱石の金はためといて、みんな頑張って働けばよかったんじゃない?」

 

A「おぉ~!それだよな。そうしてたらさ、働くこと忘れないで今困ってなかったかも!」

 

B「嫌なことでも『やろうとする気持ち』がないとダメになっちゃうね。」

 

私「だよな。やっぱりさ、甘やかされすぎるのも良くないってことだな。お前らもさ、なんもしないでお小遣いもらえると思っちゃダメだよ。嫌なお手伝いでも、勉強でもちゃんとやってさ、そうやってもらったお金には嬉しさを感じられると思うんだよ。そして何に使おうか考えると思うんだよ。」

 

C「先生、答え合わせは~~?」

 

(ゲゲっ!残り5分しかない!)

 

A「え~!もうこんな時間なの?今日めっちゃ早い!先生別に延びてもいいよ。」

 

「読解はかせ」は毎回こんな感じの授業。

 

小4~小6で使うテキストは異なりますが、毎回私自身も楽しんでやっています。