仙台市若林区沖野、六郷地区のhal学習塾です。
小6の「読解はかせ」は、約2万年前に絶滅したナウマンゾウの授業。
まずは当時の平均寿命の話題から。
本文中に「数万年前の平均寿命は、14~15歳くらいではなかったか」
との記載があり、そこに食いつく児童たち。
「せんせ、これ読んだんですけど、15歳で死ぬってマジですか?」
「俺たちだったら、あと3年じゃん!」
「てことは、12歳ってめっちゃ大人だったってこと?」
こんな感じで。
そこで、
私「お~、いいとこ食いつくね~。あのさ、『平均』って書いてあるのわかる?
例えばさ、今の日本の平均寿命ってどれくらいか聞いたことない?」
児「あ、わかる!80歳くらいでしょ?なんか女のほうが少し長生きするって聞いた!」
私「おう。よく知ってるね。でもさ、平均寿命が80歳だからって、みんな80歳まで生きる?」
児「あ・・・。事故とか病気とかで死んじゃう人もいるか。」
私「そうなんだよ。それとさ、テストの平均点だってそうじゃない?
クラスの平均点が80点でした!って言われても、
もちろんそれより高い人もいれば、
低い人もいるわけでしょ?」
児「そっか、じゃあみんな15歳で死ぬわけじゃないんじゃん!」
私「そうだよ~。ここからはちょっと算数な。例えば3人いて、
一人は0歳、もう一人は10歳、もう一人は35歳まで生きたとする。
このときの平均寿命はどうなるの?」
児「え~と0足す10足す・・・45だから・・・」
児「あ!15歳!」
私「でしょ~。昔ってさ、今と違って病院とかなくて医者もいないわけ。
だからさ、小さい子供のころに死んじゃう確率ってものすごく高かった
と思うんだよ。だからこの『平均寿命15歳』っていうのは、
その歳まで生きるってことを意味しているんじゃなくて、
赤ちゃんとか、小さいころに死んじゃう人が多かったってことなんじゃないかな。」
児「じゃあ、先生そのころ生きてたらベテランハンターじゃん(笑)!」
私「ベテランハンターって(笑)じゃ、平均寿命はこのくらいにして、
次は~『なんでナウマンゾウが絶滅しちゃったか?』
これ、問題になってるね。『2つ書き抜きなさい』だってよ。書いた人~?」
児「ハイハイ!これは簡単だった。『人々が狩りをしすぎたから』と
『気候の変化にゾウが対応できなかったから』でしょ?」
私「おっ!正解。やるね~。」
児「簡単じゃん!だって、理由答えろで書きぬけでしょ!先生いつも言ってんじゃん。
『理由は~から・~ため~のでだ』って。」
私「ほほ~う。そうだね。ちゃんと覚えてた!えらい!」
私「でさ、狩りのし過ぎってのはわかるんだけど、気候の変化に対応できなかったって何よ?」
児「雨降らなくなったとか?」
私「それもあるかもね。水なきゃ生きられんよね。
でも人間も小さい動物も生きてたわけだよね?」
児「あ、そうか・・・。じゃあ・・・分かりませ~ん!」
私「天気予報でさ、晴れとか曇りとか以外に必ず教えてくれることあるんだけど?」
児「あ、あ、温度!気温!」
私「そうそう。それもだよね。なんかこの時期に地球が急にあったかくなって、
それに対応できなかったんじゃないかっても言われてるんだよ。」
児「え~なんで~?寒いほうが嫌じゃん!」
私「ホッキョクグマって熱帯にいないだろ(笑)?」
児「ああ、なるほどね。寒いところが好きな動物と暑いとこが好きな動物いるよね。」
私「うん。そうそう。お、時間が・・・。よし、ここまでのとこノートにまとめるから書け~!」
読解はかせの授業は、
国語の文章問題を解きながら、
算数の勉強だったり、
社会の勉強、理科の勉強も
できちゃいます。
今回の授業では他に「打製石器の種類」なんてことも学びましたよ。
小学生のうちはね、こうやっていろいろな文章を読んでほしいんですよ。
どこに興味が湧くか分かりませんしね。
子供の興味って、結構意外なところにあったりします。