「水瓶をスマホに置き換えて」とまではいかなくとも・・・

2020/10/16
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仙台市若林区沖野、六郷地区のhal学習塾です。

 

今回は「発心集」(鴨長明)という仏教説話集から一つ。

 

小田原といふ寺に、教壊聖人といふ人ありけり。

後には高野に住みけるが、新しき水瓶の、様なども思ふやうなるを儲けて、殊に執し思ひけるを、縁にうち捨てて、奥の院へ参りにけり。

かしこにて、念誦なんどして、一心に信仰しける時、この水瓶を思ひ出して、あだに並べたりつるものを、人や取らんと不審にて、心一向にもあらざりければ、由なく覚えて、帰るや遅きと、雨垂りの石畳の上に並べて、打ち砕き捨ててけり。

 

(現代語訳)

小田原という寺に教壊(きょうえ)聖人という人がいましたとさ。

後には高野山に住んだ人です。その聖人が、自分のほしいドンピシャの、どストライクの新しい水瓶を手に入れて、特に思いをかけていました。

ところがある日、それを縁にそのまま放っておいて、奥の院へ参拝しましたとさ。

あちらでお経を唱えるなどして、一心に信仰していたときに、この水瓶のことを思い出してしまいました。

不用意に並べておいた水瓶を

「誰か人が取ってしまうんではないか??」

と気になって気になって、心を集中することができませんでした。

「そんなのくだらん!」

と思って、帰るとすぐに、軒下の石を敷きつめてあるところに並べて、打ち砕いて捨ててしまったとさ。

 

 

この水瓶、受験生のスマホににていませんか?

教壊聖人は、自分のやるべき仏道修行には邪魔だ!いらん!と思って、

自分の思いをかけていたドンピシャの、どストライクの水瓶を自ら割ってしまうんです。

自分のなすべきことに集中するために。

この決意、この覚悟を受験生にももってほしい。

まあ、スマホを破壊しろとは言いませんが、勉強している間は必ず電源を切るとか別室に置いておくとかね。

スマホが、ラインが、気になって気になって受験勉強に集中できないならば

ぜひこの覚悟を!!

自分の今やるべきことを最優先に!

大きな目標を達成するには、自分のやりたいことを犠牲にしなければならないときがあります。

 

 

 

 

まあ私はというと、スマホ全く気になりません。

なんせ「鳴らない、電話」ですからね。

たま~に、本当にたま~に、妻からラインが届きますけど。

 

「今日はご飯食べてきて」

 

もう、履歴見ると5連続くらいでこれです(笑)。