「ながら勉強」は効果的?それとも逆効果?

2025年06月17日 | お知らせ, 中学生, 小学生

〜集中と効率の関係を知ろう〜

勉強中、音楽を聴いたり、テレビをつけっぱなしにしたり、スマホを近くに置いて通知をチェックしたり…。いわゆる「ながら勉強」、あなたもやったことがあるのではないでしょうか?

「集中できる気がする」「音がないと落ち着かない」という声もあれば、「やっぱり気が散ってしまう」という意見も。では実際、「ながら勉強」は良いのか悪いのか?hal学習塾の視点から、メリット・デメリットを整理してみましょう。


ながら勉強のメリットは?

●リラックス効果があることも

音楽を聴きながら勉強することで気分が落ち着き、作業がはかどるというケースもあります。特に、単語の暗記や問題演習など、ある程度「慣れた作業」には一定の効果があることが知られています。

●習慣化しやすい

勉強へのハードルが下がり、日々のルーティンに取り入れやすいという利点も。たとえば、好きな音楽をかけて机に向かうことが「勉強スイッチ」になるなら、それは立派なメリットです。


ながら勉強の落とし穴

しかし、ながら勉強には「集中力の分散」という大きなデメリットがあります。

●脳はマルチタスクが苦手

人間の脳は、基本的に一つのことにしか集中できないようにできています。勉強しながらテレビを見たり、スマホの通知を気にしたりしていると、脳はそのたびに「注意のスイッチ」を切り替えることになり、思った以上にエネルギーを消耗しています。

●理解・記憶の質が下がる

漢字や英単語の暗記、数学の文章題など、「頭の中で考え、整理する」タイプの学習では、ながら勉強は効率が悪くなりがちです。「なんとなく読んだ」「たぶん覚えた」と思っていても、いざテストになると「あれ?」と手が止まってしまうことが多いのです。


「ながらOK」と「ながらNG」を使い分けよう

一概に「ながら勉強はダメ!」とは言い切れません。大切なのは、勉強の内容や目的に応じて使い分けることです。

勉強内容ながらOK?理由
単語の書き取り・計算練習△ 条件つきでOK慣れていれば音楽程度なら可
教科書の精読、暗記NG集中力を要するため
数学の応用問題NG思考力が求められるため
簡単な復習やチェック作業に近ければOK
スマホ通知を見ながら絶対NG集中が完全に途切れる

「好きな音楽を流して、単語をひたすら書く」程度なら問題ありませんが、「通知が来るたびにスマホを見てしまう」「BGMの歌詞に気を取られてしまう」ようなら、いったん環境を見直したほうがよいでしょう。


学習環境を整えよう

hal学習塾では、集中できる環境づくりを大切にしています。静かな教室で、周囲の仲間と一緒に学ぶことで、自然と気持ちが勉強に向かいます。「今ここで勉強している」という意識が集中力を高め、短時間でも質の高い学びを可能にするのです。


勉強には“オン・オフ”の切り替えが必要

スマホや音楽は、リラックスタイムにとっておきましょう。30分集中して勉強→5分音楽を聴いて休憩、といったリズムのほうが、トータルでは効率的です。

勉強時間は、ただ長ければいいというわけではありません。「どれだけ集中して取り組めたか」が、結果につながっていきます。


まとめ:「ながら」は“工夫次第”で武器にもなる

ながら勉強が効果的かどうかは、自分の目的・内容・集中力しだい。
すべての勉強に“ながら”を持ち込むのではなく、「どこで使って」「どこでやめるか」の判断が大事です。

周囲の音に左右されにくく、集中できる習慣を作っていきましょう。

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