【中1数学】「項」がわからないまま進むと大ピンチ!早めに押さえたい基礎のツボ

2025年07月11日 | お知らせ, 中学生

「項ってなに?」
この問いに、即答できない中1生は意外と多いものです。

数学には、早めに身につけておかないと後々ずっと苦しむ知識があります。その最たる例が「項」という概念です。

実際、hal学習塾でも「”項”ってなんですか?」という質問は毎年必ず出ます。そして、この問いが出る頃には、すでに“何となく”で式を扱ってきた生徒が多いのが現状です。

「項」とは何か

では、改めて確認してみましょう。

例えば 3x+5

この式には、3x と+ 5 の二つのまとまりがあります。これがそれぞれ「項」です。

  • 数字だけの部分 → 数の項
  • 文字がついている部分 → 文字の項

つまり「項」とは、式の中の“たば”のようなもの。足したり引いたりされている一つひとつのブロックを指す言葉です。

ところが、「項」という言葉が曖昧なままだと、式を整理する力が育ちません。これがのちのち、大きなつまずきになります。

項がわからないと困ること

「項」の理解が甘いと、まず困るのは同類項の計算です。

例えば     3x+5x−2

「文字が同じなら足し算や引き算ができる」と教わっても、そもそも「項」がわかっていないと

  • どれとどれをまとめるのか
  • どうやって計算するのか

がチンプンカンプン。

さらに、式の計算だけでなく、方程式や関数にも影響が出ます。例えば連立方程式を解くとき、項ごとに整理できないと正しく式変形ができず、計算ミスが連発します。

なぜ項が見えなくなるのか

では、なぜ「項」が見えないままになってしまうのか。原因は大きく二つあります。

① 数字と文字の区別があいまい

小学校の算数では、数字の計算が中心でした。ところが中学に入った瞬間、文字が当たり前のように式に混ざってきます。この変化が頭の中で整理できず、式全体が“ただの記号の並び”に見えてしまう生徒が多いのです。

② 式を声に出して読まない

式を黙読しているだけだと、まとまりが意識しづらいものです。例えば 4a−7+3a

この式を「4エー、マイナス(引く)7、プラス(足す)3エー」と声に出すと、aがついているもの同士数字だけの部分が目立ちやすくなります。声に出すことで、項が“固まり”として頭に浮かびやすくなるのです。

項をマスターするために

ではどうすれば「項」が身につくのか。hal学習塾では、以下の方法を徹底しています。

□ 「+」「−」の前に斜線を入れて区切る

項を区切る最も簡単な方法がこれです。

例えば  7x−2y+5

なら、 7x / −2y / +5

というように、+や−の前に斜線を入れて区切る習慣をつけます。こうすると、式が「どのかたまりでできているか」が一目でわかります。

さらに、どれが同類項かを確認しやすくなるので、計算ミスも減らせます。

□ 「声に出す」習慣

式を読み上げることは、意外と効果的です。「何を足しているのか」「どこをまとめるのか」がはっきりするので、計算ミスが減ります。

□ 同類項をまとめる練習を徹底

同類項をまとめる練習は、最初は単純なものから。慣れてきたら、負の数が混ざった式、分数が入った式など、段階的にレベルアップさせます。

「項」と「項」を仲間分けする目を育てることが、中学数学を乗り越える鍵です。

項は数学の“入口”

中1の最初の関門とも言える「項」の理解は、まさに数学の入口です。ここがあいまいだと、その先の計算も文章題も、ずっと霧がかかったような状態で進むことになります。

でも逆に言えば、項さえしっかり身につければ、数学はぐんと楽になります。

「なんとなく式を計算してる」
そんな自覚がある人は、今すぐ「項」の練習から始めてみませんか?

hal学習塾では、目に見えるカタチで「項」を理解できるよう、徹底的に指導しています。基礎を制する者が、数学を制する——それがhal学習塾の信念です。

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