【単位換算の落とし穴】「㎠」「㎥」の右上の数字は、ただの飾りじゃない!

2025年07月12日 | お知らせ, 中学生, 小学生

「㎠(平方センチメートル)」や「㎥(立方メートル)」の右上についている小さな数字、2や3。
あの数字って、ただ小さく書いてあるだけの飾りだと思っていませんか?

実は、ものすごく重要な意味があるんです。


「㎝どうしを2かけた」ってどういうこと?

たとえば、次のような問題を考えてみましょう。

縦が30㎝、横が40㎝の長方形の面積を、㎡で表しなさい。

まず、面積は
縦 × 横
つまり、
30㎝ × 40㎝ = 1,200㎠

ここで「㎠」は「平方センチメートル」だから、㎝どうしを2回かけた単位、という意味なんです。

  • 1回目の㎝(縦)
  • 2回目の㎝(横)

だから㎝×㎝=㎠というわけ。


単位を変えるなら、計算の前?後?

ここがとっても大事!
面積を㎡で出すなら、

  • 最初に長さをmに直してから計算する
  • 計算後に単位を直す場合は、平方の換算を考える

この2つの方法があります。

まず、長さを先に直す方法でやってみましょう。

30㎝=0.3m
40㎝=0.4m

面積=0.3m×0.4m=0.12㎡

一方、計算後に㎠→㎡へ直すときはどうするか?

1㎡=10,000㎠だから、

1,200㎠ ÷ 10,000=0.12㎡

同じ答えになるけれど、ここで大事なのが「平方」の単位換算。


「平方」の単位換算は2回分

単位換算を考えるとき、つい

1m=100㎝だから、
㎠も×100すればいいんだよね?

と思いがち。でも、これは大間違い。

なぜなら、面積は㎝を2回かけたものだから、

  • 1m=100㎝
  • だから1㎡=100㎝×100㎝=10,000㎠

1㎡=10,000㎠という、桁の大きな換算が出てくるのはそのせい。

㎝どうしを2回かけた結果が㎠だから、単位の換算も2回分になるのです。


「立方メートル」なら3回分!

体積になると、もうひとつ数字が増えます。

たとえば㎥(立方メートル)。

右上の3は、
「mどうしを3回かけた」という意味。

つまり、

1m×1m×1m=1㎥

もし㎥を㎤(立方センチメートル)に直すなら、

  • 1m=100㎝
  • だから1㎥=100㎝×100㎝×100㎝=1,000,000㎤

なんと、100万倍にもなるんです!

だから体積の計算では、

  • 長さを先に㎝に直してから計算する
  • 計算後に単位を直すなら、立方の換算を忘れない

このどちらかが必須。


計算ミスを防ぐコツ

「平方」「立方」の単位換算で大切なのは、

✅ 計算の前に単位をそろえる
✅ 右上の数字が「かける回数」だと意識する

この2つを意識するだけで、面積や体積の単位換算のミスはグンと減ります。

hal学習塾では、このような単位換算の指導も徹底しています。
単位換算は、ただの暗記ではありません。
「なぜそうなるのか」という仕組みを理解することで、どんな単位でも自分で計算できる力が身につくのです。


「㎠」や「㎥」の右上の数字には、こんな深い意味があったんだ!と思った人も多いのではないでしょうか?

たかが単位、されど単位。
理解できれば、理科や数学の計算はグッと楽になりますよ!

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