「㎠(平方センチメートル)」や「㎥(立方メートル)」の右上についている小さな数字、2や3。
あの数字って、ただ小さく書いてあるだけの飾りだと思っていませんか?
実は、ものすごく重要な意味があるんです。
「㎝どうしを2かけた」ってどういうこと?
たとえば、次のような問題を考えてみましょう。
縦が30㎝、横が40㎝の長方形の面積を、㎡で表しなさい。
まず、面積は
縦 × 横
つまり、
30㎝ × 40㎝ = 1,200㎠
ここで「㎠」は「平方センチメートル」だから、㎝どうしを2回かけた単位、という意味なんです。
- 1回目の㎝(縦)
- 2回目の㎝(横)
だから㎝×㎝=㎠というわけ。
単位を変えるなら、計算の前?後?
ここがとっても大事!
面積を㎡で出すなら、
- 最初に長さをmに直してから計算する
- 計算後に単位を直す場合は、平方の換算を考える
この2つの方法があります。
まず、長さを先に直す方法でやってみましょう。
30㎝=0.3m
40㎝=0.4m
面積=0.3m×0.4m=0.12㎡
一方、計算後に㎠→㎡へ直すときはどうするか?
1㎡=10,000㎠だから、
1,200㎠ ÷ 10,000=0.12㎡
同じ答えになるけれど、ここで大事なのが「平方」の単位換算。
「平方」の単位換算は2回分
単位換算を考えるとき、つい
1m=100㎝だから、
㎠も×100すればいいんだよね?
と思いがち。でも、これは大間違い。
なぜなら、面積は㎝を2回かけたものだから、
- 1m=100㎝
- だから1㎡=100㎝×100㎝=10,000㎠
1㎡=10,000㎠という、桁の大きな換算が出てくるのはそのせい。
㎝どうしを2回かけた結果が㎠だから、単位の換算も2回分になるのです。
「立方メートル」なら3回分!
体積になると、もうひとつ数字が増えます。
たとえば㎥(立方メートル)。
右上の3は、
「mどうしを3回かけた」という意味。
つまり、
1m×1m×1m=1㎥
もし㎥を㎤(立方センチメートル)に直すなら、
- 1m=100㎝
- だから1㎥=100㎝×100㎝×100㎝=1,000,000㎤
なんと、100万倍にもなるんです!
だから体積の計算では、
- 長さを先に㎝に直してから計算する
- 計算後に単位を直すなら、立方の換算を忘れない
このどちらかが必須。
計算ミスを防ぐコツ
「平方」「立方」の単位換算で大切なのは、
✅ 計算の前に単位をそろえる
✅ 右上の数字が「かける回数」だと意識する
この2つを意識するだけで、面積や体積の単位換算のミスはグンと減ります。
hal学習塾では、このような単位換算の指導も徹底しています。
単位換算は、ただの暗記ではありません。
「なぜそうなるのか」という仕組みを理解することで、どんな単位でも自分で計算できる力が身につくのです。
「㎠」や「㎥」の右上の数字には、こんな深い意味があったんだ!と思った人も多いのではないでしょうか?
たかが単位、されど単位。
理解できれば、理科や数学の計算はグッと楽になりますよ!