【成績を上げる秘訣】「正確に真似できない人は伸びない」って本当?

2025年05月15日 | 中学生, 小学生

こんにちは、hal学習塾です。

今回は、日々の授業の中で特によく感じることをテーマにお話ししたいと思います。それは――「正確に真似ができない生徒は、成績が上がりにくい」ということです。

一見シンプルな話のように思えますが、実はここに、学力向上のヒントが詰まっているのです。

◆「さっき教えたのに、なんで違うやり方で解いてるの?」

これは授業中によくある場面です。講師がホワイトボードで例題を丁寧に解説し、「この順番で考えよう」「ここがポイントだよ」と解き方の「型」を示したにもかかわらず、類題に取り組む際には全く違うやり方をしてしまう生徒。

こうした「自己流」は、生徒にとっては「工夫しているつもり」かもしれませんが、基本が身についていない状態でオリジナルな方法に走ってしまうのは、危険です。

◆「学ぶ」は「真似る」から

「学ぶ」という言葉の語源は、「まねぶ(真似る)」です。つまり、学ぶという行為の出発点は「真似」なのです。

スポーツでも音楽でも、まずは正しい型を覚えることが上達への第一歩。勉強も同じで、講師の解き方、考え方、書き方をしっかりと真似することが大切です。

ところが、授業での解説を「見ただけ」で、わかった気になってしまうことが少なくありません。「見た」と「できる」は違う――このギャップを埋めるためには、正確な模倣が必要不可欠です。

◆真似ができる子は、伸びる

実際に、成績がぐんぐん伸びる生徒たちには共通点があります。それは、「先生のノートや解き方をそのまま再現できる力」があること。使っていた言葉や順序、図の描き方まで正確にコピーしようとする意識の高さが、力をつけていく大きな鍵です。

逆に、「なんとなく」で問題を解いてしまうクセがあると、いつまでも点数は安定しません。まずは「型」を身につけ、その上で「自分なりの工夫」をする――この順番が大切なのです。

◆どの教科でも問われる「真似る力」

数学に限らず、英語でも国語でも、学習の基礎には「真似る力」が欠かせません。英語の文構造の捉え方、国語の記述の書き方、理科の記述問題の解き方……どれも、まずは先生の示した型を繰り返し再現することが求められます。

「正しく真似る」ことができてはじめて、「正しく理解できた」と言えるのです。

◆保護者の皆さまへ

お子さまの勉強を見守る際には、ぜひ「ちゃんと理解した?」ではなく、「さっき教わったやり方で、同じように解ける?」と声をかけてみてください。

その再現力こそが、理解の深さを測る確かな指標です。

勉強における「真似る力」は、決して受け身ではありません。むしろ、積極的に学びを自分のものにするための第一歩です。

◆まとめ

成績を上げる一番の近道は、「正確に真似すること」。

hal学習塾では、日々の授業の中で「型の習得」を大切にしながら、一人ひとりが「自分の力」として吸収できるように丁寧に指導しています。

「なんとなく解く」から卒業し、「正しく真似る」ことから始めてみませんか?

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