【要注意】成績がいい子ほど、簡単な問題で間違える理由とは?

2025年06月12日 | 中学生, 小学生

「えっ、こんなところでミスする?」
模試や定期テストの答案を見て、そんなふうに驚いたことはありませんか?

実はこれは、成績上位の生徒によくある現象です。
難しい応用問題は正解しているのに、基本的な計算ミスや、読み飛ばし、単純なケアレスミスで得点を落としてしまう。

今回は、その理由と対策について考えてみましょう。


成績上位層の“落とし穴”は「油断」と「流し読み」

hal学習塾の生徒にも、400点台の生徒や偏差値60台の生徒が多数います。
この層に共通して見られるのが、「解けるはずの問題での失点」。

例えば――

  • 国語の記述で「だ・である調」で書くべきところを「です・ます調」にしてしまった
  • 数学の符号(+と−)を読み間違えた
  • 英語の選択肢の中で、よく読めば違うとわかる語句を、なんとなくの印象で選んでしまった

本人に聞いても「わかってたのに……」と悔しがることがほとんどです。


難問を解ける「実力」があるからこそ、見逃す“初歩”

人は難しいことに集中して取り組んだあと、簡単なことには「気を抜いてしまう」ものです。
これは脳の働きの特徴でもあります。

また、成績上位の生徒ほど「できる自分」「わかっているはずの自分」という意識があるため、
見直しを「形式的」にしてしまいがちです。

「この問題は、たしかAだったはず」
「前にも見たから大丈夫」
そんな“感覚”が判断を鈍らせてしまうのです。


簡単な問題ほど「ミスしない仕組み」をつくる

では、どうすればこのミスを防げるのでしょうか?

大切なのは「習慣化」と「客観視」です。

✅ 1問ずつ、解いたあとに“チェック”を入れる

見直しは一括でやるのではなく、1問ずつ「自分で解答の根拠を言えるか?」を確認しながら進めましょう。
チェックマークや「OK」の印を入れるだけでも意識は変わります。

✅ 時間が余ったら「疑って見る」

成績が良い子ほど、見直しは“信じる”作業ではなく“疑う”作業に変えるべきです。
「本当に合ってる?」「これ、見直した?」と自問自答してみましょう。

✅ 難問に全力投球しすぎない

難しい問題に時間と集中をかけすぎると、最後に時間切れで凡ミス連発……というパターンに。
時間配分のトレーニングも、成績上位をキープするためには必須です。


「自律・自重・自発」のバランスが鍵

hal学習塾では、単に解けることよりも「安定して得点できる力」を育てることを重視しています。

そのためには、

  • 自律:自分を律して取り組む姿勢
  • 自重:謙虚に自分の弱点を見つめ直す力
  • 自発:間違いを「自分で直そう」とする姿勢

これらの“3つの自”が必要です。
どれか一つ欠けても、継続的な成果にはつながりません。


「もったいないミス」を防ぐことが、得点アップの近道!

応用力を持っているなら、あとはその力を「丁寧さ」「確実さ」で支えるだけです。
基本問題を落とさない。それだけで、得点は大きく変わります。

「今度こそ満点を取りたい」「ワンランク上を目指したい」
そう思っているなら、まずは“簡単な問題”を徹底的に見直してみてください。

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