中学英文法|語順のルールは「相手が知りたい情報の順番」

2025年06月28日 | お知らせ, 中学生

「英語って、なんでこの順番で並ぶの?」
中学生からよく聞かれる質問です。
たしかに、日本語では「私は、昨日、学校へ、友達と行きました。」のように、かなり自由に順番を変えて話すことができます。でも英語では、

I went to school with my friend yesterday.

のように、順番がある程度決まっています。
この「英語の語順のルール」は、実はとても合理的でシンプル。ポイントは――

「相手の知りたい情報の順に並べる」

ということなんです。


英語の語順の基本形は「S+V+〇〇」

中学英語の基本中の基本。
英語は「主語(S)+動詞(V)」が基本。そして、その後にさまざまな情報を追加していきます。

たとえば、

  • I (主語)
  • play (動詞)
  • soccer (何を)
  • in the park (どこで)
  • every Sunday (いつ)

この場合の英文は、

I play soccer in the park every Sunday.

となります。


「どこで」「いつ」――この順番、意味あるの?

意味、あります!
英語では、以下のような優先順位があります:

  1. 何を(目的語)
  2. どこで(場所)
  3. いつ(時間)

この順序は、実はとても自然なんです。
たとえば、あなたが「I played tennis」と言ったとき、聞いてる人は「どこで?」とか「いつ?」って思いますよね?
それを、相手が知りたい順に答えていくのが英語なんです。


時間要素は“最後”が基本!

英語では、時間的な要素(曜日、時間、日付など)は基本的に一番最後に置かれます。

  • I studied math at the library with my friend last night.
  • She will go to Tokyo by train next Monday.

これは、英語話者にとって、「時間」は補足情報だから。
“何をしたか” “どこで” “誰と”といったメインの情報を先に伝えてから、「ちなみにそれ、いつの話?」という感じで、最後に時間を添えるのが自然なんです。


日本語との違いに注意!

日本語では「昨日、公園で、サッカーをした。」という順番も全く問題なく通じます。
でも英語では、

× Yesterday in the park I played soccer.(これは不自然)

となってしまいます。

英語では、文の核(主語+動詞)を中心に、情報が整理されて配置されていくという特徴があるんですね。


語順は“相手ファースト”の表現

つまり、英語の語順の根底にあるのは、

「相手が理解しやすいように話す」

という考え方です。

話し手の都合ではなく、聞き手の理解の流れを意識する
これが、英語が「順番にうるさい言語」になっている理由でもあるんです。


テストや英作文でも差がつくポイント!

英作文や並べ替え問題でミスが多いのが、まさにこの「語順」です。

たとえばこんな問題:

[1] in / played / the park / we / soccer / Sunday / last

正しい語順は?

→ We played soccer in the park last Sunday.

「時間(last Sunday)」が文の最後に来ていることに注目!


まとめ|語順は“英文法”ではなく“思いやり”

「英語の語順が苦手」という生徒は多いですが、
それはルールが難しいからではなく、「なぜそうなるか」が分かっていないからです。

語順は、ただの暗記ではありません。

“相手に伝わるように話す”という、コミュニケーションの基本なんです。

相手の頭の中に、順番に映像が浮かぶように――
そんな“思いやりの順番”で、英文を書いてみませんか?

この記事を読んだ方には、以下の記事もおすすめです。