割合の計算で割り算が出てくる時点で、おかしい

2026年02月02日 | お知らせ, 小学生

小学5年生の割合の学習で、こんな場面をよく見ます。

「これは割り算ですか?」
「もとにする量を先に求めるんですよね?」

でも、はっきり言います。

割合の問題で、文章どおりに式を作ったら、最初に割り算は出てきません。

出てくるのは、ほぼ例外なく
かけ算の式です。


そもそも、文章どおりに式を作るとどうなるか

たとえば、こんな問題。

「⬜︎mの80%は、160mです」

文章をそのまま式にすると、

□×0.8=160

ここに割り算はありません。
あるのは、かけ算だけ。

割り算は、あとから⬜︎を求めるために出てくるだけ。


なのに、なぜ子どもは最初から割ろうとするのか

理由は一つ。

余計な言葉を先に教えるから。

  • 元にする量
  • 比べられる量
  • もと × 割合 = 比べられる量

こうした「整理された大人の説明」を先に入れると、
子どもの頭の中はこうなります。

👉
「とりあえず“もと”を求める問題」
👉
「じゃあ割り算だ」

文章を読む前に、計算方法を決めにいく。

これ、算数じゃなくて作業です。


割合の本質は「式を立てること」

割合の問題で一番大事なのは、

  • 何を求めているのか
  • それが文章のどこに書いてあるか

これだけです。

hal学習塾では、こう教えます。

「わからない数を⬜︎にしよう」
「文章に出てくる言葉を、そのまま式にしよう」


例①

「162Lは、⬜︎Lの0.45にあたる量です」

文章そのまま。

162=□×0.45

ここで
「割り算しなさい」
とは一言も言いません。

⬜︎を求めたいから、結果として

□=162÷0.45

になるだけ。

割り算は“目的”じゃなく“結果”。


例②

「72個は、⬜︎個の120%です」

これも同じ。

72=□×1.2

最初から
72 ÷ 1.2
を探しに行かせる必要はありません。


「もとにする量」を教えるタイミングは、ずっと後でいい

誤解しないでほしいのですが、
「もとにする量」という考え方自体が間違いではありません。

ただし、教える順番が致命的に早すぎる。

  • 文章が読めて
  • ⬜︎を置いて
  • 式が立てられる

このあとで
「今の⬜︎が、もとにする量だよ」
と整理すれば十分です。


割合でつまずく子の共通点

割合が苦手な子ほど、

  • 文章を読まず
  • 数字だけ見て
  • 先に割ろうとする

これは能力の問題ではありません。
教え方の問題です。


まとめ

はっきり言います。

割合の計算で、最初から割り算しようとする時点で、指導がズレています。

  • 割合は、かけ算の世界
  • 割り算は、⬜︎を求めるために後から出てくる

この順番を守るだけで、
割合は一気に分かりやすくなります。

算数が苦手になるかどうかは、
「どんな式から始めさせたか」で決まります。

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