宿題の本当の目的を知っていますか?

2025年10月27日 | お知らせ, 中学生, 小学生

―「全問正解」がゴールではない―

hal学習塾では、宿題には大きく2つの目的があります。
ひとつは「自分の理解できていないところを確認するため」。
もうひとつは「授業内容を反復して、学んだことをより確実にするため」。

多くの生徒が「宿題=やらなければいけないもの」と思っていますが、
本来は「理解の確認」と「定着」のための大切なツールです。

宿題は“できないところ”を見つけるための道具

宿題をするとき、一番大事なのは「わからない問題がどこか」を明確にすることです。
「ここまではできる」「ここからが難しい」という線引きを自分でつけられるようになると、
次の授業や自習で何に集中すればいいかが見えてきます。

先生に質問するときも、「ここまではわかるけど、ここがわからない」と説明できる生徒は、
確実に力を伸ばしていきます。

一方で、保護者様やできる友だちが手伝って全問正解してしまうと、
見た目の「できた」だけが残って、本当の“苦手”が隠れてしまいます。
テスト本番で「家ではできたのに…」となる原因は、まさにそこにあります。

繰り返すことで、知識が定着する

もうひとつの目的は「授業の復習」です。
人間の記憶は、時間とともに薄れていきます。
授業の次の日、1回でも問題を解き直すことで、記憶の定着率はぐっと上がります。

宿題は、その「復習のチャンス」。
やりっぱなしではなく、授業で学んだ内容を自分の力で再現する時間です。
間違えても大丈夫。
むしろ、間違えることこそが「覚えるプロセス」なのです。

「正解より、考えた時間を」

宿題で一番価値があるのは、「正解」ではなく「考えた時間」です。
10分で丸写しした満点よりも、
30分かけて悩んだ末の間違いのほうが、ずっと価値があります。

保護者の方にお願いしたいのは、
お子さんが悩んでいるとき、すぐに答えを教えたり手を出したりせず、
「どう考えたの?」「どこまでわかった?」と声をかけてあげること。
それが、自分で考える力を育てる一番のサポートです。

hal学習塾の宿題の考え方

私たちは、宿題を「合格点を取るための練習問題」ではなく、
「自分の弱点を見つけるための鏡」と考えています。
だから、全問正解でなくても構いません。
むしろ、間違いが多いほど“収穫がある”のです。

宿題を通して、自分の理解度を客観的に見つめられるようになること。
それが、学習における“自立”への第一歩です。

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