勉強をしているのに成績がなかなか上がらない。そんな生徒には共通した“口ぐせ”があります。
この口ぐせが出始めると要注意。なぜなら、考え方や取り組み方そのものが「成績が伸びなくなる方向」に傾いているからです。
hal学習塾では、沖野中学校、そして沖野小学校・沖野東小学校・六郷小学校の子どもたちを日々指導しています。その中で感じる、「成績を止めてしまう子の典型的な言葉」を3つ紹介します。
1. 「習ってないからできない」
テスト前によく耳にするのがこの言葉。
でも、実際にはすでに授業で扱っている内容であることが多いのです。
問題が初見だと「知らない」と感じやすいもの。しかし、学んだ知識を別の角度から問われているだけ、というケースは非常に多いのです。
ここで「習っていない」と言ってしまう子は、自分の記憶や理解の曖昧さを「まだ習っていないから仕方ない」と正当化してしまいます。その瞬間、思考が止まり、復習や解き直しにつながりません。
成績を伸ばす子は、「あれ、どこかでやった気がする。もう一度見直してみよう」と立ち止まれる子です。
「できない理由」ではなく、「できる方法」を探す習慣が、伸びる生徒の共通点です。
2. 「あとでやっておきます」
授業で新しい解法や考え方を学んだ直後、その場で定着させることが最も大切です。ところが「あとでやります」と言って先延ばしにする子がいます。
残念ながら、あとでやる子の多くは結局やりません。やったとしても、時間が経って忘れてしまい、効果は半減します。
例えば、英語の文法を授業で学んだその場で5問解けば、正しい理解が一気に固まります。数学の解法も、教わった直後に手を動かせば、ミスの修正もその場でできます。
「今すぐやる」ことは、学力定着のゴールデンタイム。
そこを逃す子は、せっかくの学びを取りこぼしてしまいがちです。
3. 「学校とやり方が違うから分からない」
これは非常に危険な言葉です。
学校と塾で先生の説明の仕方が違うのは当然です。むしろ複数の解法やアプローチを知ることで、理解の幅が広がるはず。
ところが、「やり方は一つ」と思い込んでしまう子は、新しい考え方に耳を閉ざしてしまいます。数学も英語も、最終的に正解にたどり着く道はいくつもあります。大切なのは「覚えやすく、自分に合った方法を身につける」ことです。
塾で学んだやり方を「学校と違うから」と拒否するのは、自分の可能性を狭めてしまうだけ。
受け入れて試す柔軟さが、学力を伸ばす大きな鍵です。
まとめ:成績を伸ばす子の共通点
成績が伸びなくなる子の口ぐせは、思考停止のサインです。
一方で、伸びる子はこんな姿勢を持っています。
- 「習ってない」ではなく「どこで習ったかな?」と振り返る
- 「あとで」ではなく「今すぐ」取り組む
- 「違うからできない」ではなく「新しいやり方も試してみよう」と受け入れる
hal学習塾が大切にしているのは「自律・自重・自発」。
この3つの「自」を育むことが、子どもたちの学力を着実に伸ばしていきます。